漠然と海外移住したいと考える人は多いと思います。
では実際に海外に住む方法には、どんなものがあるでしょう。
忘れてはならないのが、日本以外の国に長期で滞在する場合、滞在許可(以下ビザ)を取得する必要があるということです。
種類によってビザ取得の難易度は変わります。
ここでは一般的な選択肢を、ビザ取得の難易度別に紹介するよ。
交換留学・社会人留学
恐らくこの方法が手っ取り早くて、確実性の高いものでしょう。
何故なら学生ビザはビザ取得の中でも、一番ハードルが低いと考えられるからです。
基本的には大学や専門学校など受け入れ機関からの入学許可証や必要書類をきちんと提出すれば、大丈夫なはずです。
学生なら自分の学校の交換留学制度を利用すれば、将来に役立つ様々な経験ができるでしょう。
社会人でも語学留学や海外の大学で勉強してみるなど、年齢に関係なく色々な選択肢があります。
外国語を学びたい、海外の大学院でさらに知識を増やしたい、専門分野について現地で学びたいという目的がある人にはお勧めです。
一つ気を付けておかなければいけないことは、その学校で勉強することに対して、ビザが認められるかということです。
というのもラビが住んでいる国では、大学や専門学校などで正規コースを勉強する場合はもちろんビザが認められますが、町の語学教室レベルでは学生ビザは認められません。
また学生ビザを延長する際には、前年度に一定以上の単位を取得しておかなければなりません。
学生ビザの取得や延長の必要事項については、各国により規定が異なります。
自分の行きたい国や、勉強したい学校が決まっている場合は、領事館ホームページなどで最新の情報をしっかりと調べておきましょう。
ワーキングホリデー
海外で「働く、勉強する、暮らす」を体験したい場合にはこれです。
基本的に期間は1年で30歳以下が対象なので、若い人向けの選択肢です。行ける国もワーキングホリデー協定国に限られます。
150万くらいの予算で1年間現地に住むことができますし、現地で働いて収入を得ることができるのが大きな魅力です。
何をしたいかまだはっきりしていないけれど、とりあえず現地に行って新しい事に挑戦してみたい、今とは違う生活に憧れるという方にはお勧めです。
海外インターンシップ
- 将来的に海外で働きたい
- 日本での就職に役立てたい
- より実践的な経験を積みたい
- 海外のビジネス文化に興味がある
などの場合は、インターンとして現地の会社などで働くこともお勧めです。
ラビも日本語教師として現地の高校でインターンをしたことがあります。
周りの人たちは社員として働いている大人です。学生同士に囲まれた留学とは異なり、現地のビジネス社会を体験できる非常に貴重なシチュエーションです。
ある程度の語学力があることが前提になりますが、自分からアクティブに動ける人や、興味のある業種がはっきりしている人は是非挑戦してみてください。
オペア留学
オペアとは現地の家庭にホームスティして子供の保育や家事をする見返りに、滞在先の家族から報酬をもらって生活するプログラムのことです。
フランス、ドイツ、北欧などヨーロッパでオペアプログラムを採用している国が多いので、特にヨーロッパの国々に興味がある場合は、有力な選択肢になるでしょう。
最大の魅力は、ホームスティなので最初から現地のコミュニティに入っていけるということでしょう。
留学などでは周りに他の国からの留学生が多いため、意外と現地の人たちと知り合う機会が少ないという悩みがあります。
オペアの場合はホームスティ先のファミリーを通して、色んな年代の現地の人との触れ合いが期待できます。
また働きながら滞在することになるので、もちろん収入が発生します。このため比較的安く海外生活ができるのも嬉しいところです。
子供が好き、ホームスティして現地の人と触れ合いたい、働きながら勉強したい、ヨーロッパに興味があるという方にはお勧めの選択肢です。
ここまでが比較的ハードルが低く、誰にでもチャンスがある一般的な方法になります。
一部年齢制限等もありますが、きちんと書類を提出し、所定の手続きを踏めばビザは認められるかと思います。
以下は自分の意志だけでなく、能力や運といった要素が入ってくるよ。
国際結婚
確実にビザは取得できると思いますが、相手があって成り立つことです。あくまでもたまたま付き合った人が外国人で、一緒にいたいと思って結婚した結果に付随するものです。国によっては、結婚していなくてもパートナービザが認められることもあります。
海外で働く
実際問題一番難易度が高いのがこれです。まず自分を社員として雇ってくれる会社を探す難しさ。
やっとの思いで見つけても就労ビザを取るのがこれまた難しい。
就労ビザの難易度は国によっても違いますが、ラビのいる北欧では近年移民政策の影響で、かなり厳しくなっていると聞きます。
就労ビザは雇い主である会社がサポートするので、会社にとってそれほどの手間をかけてでも欲しい人材でなくてはいけません。
これについては、別の記事でまた詳しくご紹介します。
まとめ 自分の目的に応じた滞在方法を選ぶのが大切
この記事では海外に住むにはどんな選択肢があるのかをご紹介しました。
ぼんやりと海外に住みたいという憧れはあるけど、いったいどうすればいいのか、どんな方法があるのかよく分からないという方の助けになれば幸いです。
とにもかくにもビザをもらわなければ現地に滞在できません。
まずは留学やワーキングホリデーなど確実な方法で現地に渡り、仕事や自分のやりたいことを探すのも一つの手かと思います。