留学と聞くと交換留学など学生が対象のような気がしますが、実際はそんなことありません。
海外で何かを学びたいと思ったなら年齢は関係ありません。
かくいうラビも数年に渡り社会人留学という名目で海外生活を続けていました。
同じコースで勉強している日本人にも、交換留学生から社会人まで、色んな年齢の方がいました。
日本の社会は年齢に敏感です。
大学で勉強することも、海外で自由に過ごすことも若者の特権といったイメージがありませんか?
せっかく会社に入れたのに、辞めて留学のために海外に行くなんてリスクが高すぎると言われるかもしれません。
でも留学したいという気持ちがあるのなら、実行する価値があるよ。
ただし、きちんとそのメリット、デメリットを考えた上で判断することが大切です。
社会人留学のメリットって何?
社会人として過ごしてきた経験こそがあなたの最大の強みです。
学生の時は、自分が学んでいることは一体どう将来役立つのか想像しにくいものです。
単位を取るためだけに勉強する人も多いでしょう。
ビジネスやマーケティングの授業で、実践経験のない学生にいきなり考えろといっても難しいはずです。
でも社会に出て、現場やプロジェクトなどの経験を重ねた後なら、自分の経験を有効活用して様々な視点から考えることができます。
また学ぶモチベーションが違います。
社会人の場合、退職するなり休職するなり、限られた貴重な時間を使うのです。
自分がここで学ぶ意味、そしてそれを今後のキャリアでどう活かすのか、目的がはっきりしているはずです。
ラビがいる北欧では、それはもう皆さん勉強します。
生涯学習とはこういうことなのかなと思います。
自分のキャリアのために働きながらコースに通ったり、休職して大学で勉強したりするのはごく一般的なことです。
そのため会社や国からサポートを得られるシステムが整っています。
社員や国民の専門性を高めることによって、会社も国も利益が得られるのですから、Win-Winの関係だということです。
社会人としての経験を活かして学び、そして学んだことをまた実践で活かしていく。
学生の時とは違った学び方ができることこそ、社会人留学のメリットだと思います。
社会人留学のデメリットとは?
ではデメリットとはなんでしょう?
学生に戻ることで、数カ月~数年ほどキャリアに穴が開いてしまいます。
その間も周りの人たちは着々と仕事の経験を積んでいるのです。履歴書上ブランクが空いてしまう。
これは社会人にとって大きなリスクです。
次に学生に戻るということは、収入が発生しなくなります。
少なくとも年単位で生活できる金銭的蓄えが必要になってきます。
またあなたの決断は、周りの人たちにも影響します。
恋人や家族がいる、子供がいる、親の介護の必要があるなど、あなただけの問題ではない場合もあるでしょう。
まとめ 十分な準備と強い意志が大切
社会人留学の場合、デメリットをメリットに変える意思の強さが大切です。
- 自分が新たに学ぶことを、今後の人生にどう活かすのか。
- 留学後の職探しで、会社がこの経験をプラスに考えてくれるのか。
- この時間は5年後、10年後の自分にとって大切なのか。
決断を下す前に、留学後の計画まできちんと立てておきましょう。
社会人にとっての1年は貴重です。
何となく海外ですごしたいからと使ってしまうには、あまりにも惜しい時間です。
社会人留学は、将来の自分への投資だよ。
だからこそこの経験を最大限有効活用できるように、事前準備や将来のリスク管理は十分に行ってください。